Honey

1ツカサ

幼稚園で一目惚れした1つ年上の男の子。大きな目とくるくる変わる表情と眩しい笑顔。10年近く経って、久しぶりに会った時もそれは何一つ変わっていなかった。
歌姫、”ハニー”にハマっている事以外は・・・。
何であんなモノに俺のサクラがハマってんだよ・・・。心の内でボヤキながら電話を掛ける。
“ハニー”はツカサの従兄弟、レンをモデルに作られたバーチャルの歌姫である。ハニーには裏コードがある、ともう一人の従兄弟、ソウが言っていたのを思い出し、サクラに言ってしまったのだ。
「ハニーの裏コード、教えてもいいぜ」と。瞳を輝かせて自分を見つめてくるサクラを見られたのは良かったが、実はまだ入手していない。

先程から続くコール音を聞きながら、ため息を吐く。
「出ねえな。寝てんのか?もう昼過ぎだぜ?」とぼやいた時にコール音が途切れた。
『何や』
「アキ?ソウ兄は?」出たのはツカサが掛けた相手、従兄弟のソウではなくその恋人でありツカサの友人でもあるアキだった。
「ソウ兄に代わってくれよ。話があるんだ」
『アカン。今は無理や』
「何でだよ。マジ、急用なんだって」
『・・・話やったら聞いとくわ』
「いや、ソウ兄でないと分からないって」アキが息を吐く音が聞こえた。
『ソウは今ご奉仕中や。口塞がっとる』
「ご奉仕って・・」真っ昼間からフェラさせてんのかよ。今度はツカサが大きく息を吐いた。
ソウ兄もすっかりアキに染まっちまったな・・。この間会った時、何かやたらと色っぽくなってたもんなあ。
8つ年上の兄的存在の従兄弟が友人の恋人として変化していくのは少し寂しくもあるが、幸せでいてくれるのを素直に嬉しく思う。
「わかった、用件伝えてくれよ」と言って手短にハニーの裏コードを教えて欲しいと話した。

暫くしてソウから電話がかかってくる。
『さっきは、ごめんな』音声のみだが恥ずかしそうにしているのが伝わって来る。気にしていないとツカサが伝えると本題に入る。
『裏コードだけどさ、俺も知らないんだ。話を聞いた時はまだ試行段階だったからな。詳しい事はレンに聞いた方がいい』
「ええっアイツに?」思い切り嫌そうな声を出す。
『俺の方から聞いておく・・あっアキ』携帯を取り上げられたらしい。声が遠くに聞こえる。
『もう話ついたやろ。まだこっちは終わってへんで?早よ続きしよ?』甘ったるいアキの声、何かの物音、吐息、そして『ん・・・アキ』聞いた事のないソウの甘えた声。急いで通話を終わらせる。
「アキのヤツ、ちゃんと電話切ってからヤれよ」聞こえていないと分かっていても、文句を言わずにはいられない。

翌日、ソウから電話がかかってきて『裏コード、教えてもいいけど、ツカサが直接来いって言ってる』とレンからの伝言を伝えた。相変わらずな態度に思わずチッと舌打ちをしたが、承諾した。

数日後、レンから日時と場所を記したメールが届き、当日記された場所へと向かうツカサは不機嫌だった。
昔から、レンの事が嫌いだった。確かに顔はかわいい。しかし悪びれもせず他人を振り回すわがままぶりにはついていけない。もっとついていけないのはそれを喜んで受け入れる周囲の反応だ。レンがするなら許される、レンが望むなら当たり前。一体どこにそれだけ人を魅了するものがあるのか、ツカサにはさっぱり分からない。まるで魔術にでもかけたかのように思えてぞっとすらしていた。しかし、時折そのツカサでさえも目を留めてしまう程ドキリとさせる表情や仕草を見せる。それが余計にレンを性質の悪いものだと思わせた。
サクラが天使だとしたら、アイツは悪魔だ。

そんな事を考えながらホテルのラウンジに入ると、その目立つ容姿はすぐに目についた。
「ツカサ」向こうも気付いて手を振って来る。レンの他に5人の男が同席していた。
取り巻きだらけ。これも相変わらずだと目を眇める。変わったのは男の好みか?今までレンが付き合っていた大人しそうなタイプとは違い、それぞれ一癖もニ癖もありそうな面々だった。
「よお。もう大人しいのは食い飽きたみたいだな」近くまで歩いて行ったツカサは皮肉っぽい笑みを浮かべてレンを見下ろす。
「ああ、違うの。彼らはそんなんじゃないから。気にしないで?」さらりと笑顔で返された。その割には何人かが値踏みするような目で見て来る。
「それより、ソウちゃんに聞くなんて水くさくない?直接言ってくれればいいのに」首を傾げて見上げてくる瞳とかち合う。
「分かってるくせに言うなよ。そういう所が嫌なんだよ」眉間に皺が寄る。
「知ってる」にこっと笑顔で返された。
「チッ。早く渡せよ。ソウ兄と違って俺はお前のお遊びに付き合うつもりはねえ」苛立ちを隠さずにぶつけるツカサ。しかしゆったりとした動作で金属性のカードを取り出したレンは指に挟んだそれをヒラヒラと振って見せる。
「コレ、一応極秘扱いなんだよね。いくらツカサのかわいいサクラちゃんの為とはいえ、そう簡単には渡せないシロモノなんだけど?」
「お前、何でサクラの・・・」
「それくらい分かるでしょ。電話するのも嫌なくらいキライな”レン”に会ってでも欲しいモノなんてサクラちゃんの為以外にないんじゃない?」
「・・・・」図星なだけに返す言葉につまる。レンを見据えた後、勢い良く頭を下げた。
「頼む。それが必要なんだ。渡してくれ」笑みを深めたレンがカードをテーブルの上に置き、スッとツカサの前に差し出した。

顔を上げて、それを取ろうとしたがレンがカードから指を離さない。白く細い指先が何かを催促するようにトントンとカードを叩いた。
ぐっと歯を食いしばって「・・ありがとう、レン」と言うと漸く指が離れた。
「どういたしまして」憎らしいくらいに可愛らしい笑顔で言われた。
物が手に入れば用はない、とばかりに踵を返すと「またいつでも言ってね?」レンが後ろから声を掛けて来た。
2度とお前になんか頼むかよ、と思いつつも手を軽く挙げた。
数歩離れて立ち止まり、携帯を取り出すと電話をかける振りをしてレンと周りの男達を写真に撮った。レンは気付いていない様子だったが、男達の方はこちらへ視線を向けていた。
ソウ兄に送ってやろ。ついでにイチヤのおっさんにも。と写真を送信する。レンを別格で可愛がっている2人が見ればどういう行動に出るのか予想はつく。
まあソウ兄はアキが居るからある程度は抑えられるだろうけど、イチヤのおっさんは見物だな。イチヤがレンに何かある度に大騒ぎして、それをどうにか宥めようとしているレンを見ているので、多少なりとも困らせてやれるだろう。ざまあみろ、と小さな仕返しをしたツカサは機嫌良く帰路に着いた。

2ソウ

昼間の明るい部屋の中、ベッドの上でキスを交わすソウとアキ。恋人同士となって1年近く経つのだが、相も変わらず熱愛中である。昨夜は休日前という事もあり遅くまで愛し合い、先程目覚めたのだがまだ余韻が冷めきらぬとばかりに自然と唇を重ねた。
「アキ・・してもいいか?」互いの体をまさぐっていたソウがアキの股間に手を伸ばす。
「昨日したばっかりやん。そない熱心に勉強することないで?」優しくソウの髪を撫でながら言った。
「・・でも、もっと上手くなりたいんだ」
「今でも十分上手いで?」とアキが褒めたが納得していない様子のソウを見て好きにしてもいいと言った。体を起こしてクッションに凭れたアキの前に座り、既に勃ち上がりかけた男根に舌を這わせる。
アキが「そないな事せんでもええ」と言ってきた事もあり今まではずっと手でアキのモノを愛撫してきたのだが、最近口でする事を覚えたので上達すべく練習しているのだ。アキが自分にしてくれる時の事を思いだしながら先端に口付け、根元まで口に含む。まだ柔らかい陰茎を口内で転がすように舐めているとすぐに大きく、硬くなりソウの口内を一杯にした。
アキが深く吐息を吐いた時にソウの携帯電話が着信音を鳴り響かせる。出るつもりはなかったが、一向に止まる気配がないので相手を確かめる為に手に取るアキ。
「ツカサや。出るで?」空いている方の手でソウの髪を掻き上げる。男根を咥えたままアキ見上げたソウが頷く。
「何や」とアキが出て、ソウの従兄弟であり自分の友人でもあるツカサと話し始める。ソウに代わって欲しいと言われているようだったが当然その気にはならないアキ、息を吐いて「ソウは今ご奉仕中や。口塞がっとる」と言った。
それを聞いて眉根を寄せてアキを見上げる。身内に”そういう事”をしているのを見られるのは他人に見られるよりも恥ずかしいものがある。今は見られた訳ではないが、少なからず想像はされただろうと思うと恥ずかしい。そんなソウの心中を察したのかどうかヨシヨシと頭を撫でながらツカサと話を続けるアキ。
携帯をベッドに置いたのを見て文句を言おうとしたのだが、「話はお勉強の後や」と喉を擽られてアキをイかせる事に集中した。やがてソウの頭を押さえ、腰を突き出したアキの雄が精を吐き出す。勢い良く噴出するそれを飲み込もうとしたのだが、量が多くてむせてしまう。
「ゴメン、ゴメン。まだ飲むんは早かったな」咳き込むソウの背中をさする。ソウは頭を振って顔を上げ、口端から溢れた精液を舌で舐める。
「平気だ。それよりツカサ、何だって?」
「ああ、何やハニーの裏コードが欲しいて言うてるで」
「ハニーの?」ツカサは全く興味がない筈と首を傾げながらも携帯に手を伸ばす。その首筋にアキが舌を這わせる。
「もう少し待たせても死なへん。今度は俺の番や」と腰に手を回して来るが「いや、ちょっと待っててくれ。すぐに終わるから」とツカサに電話を掛ける。
声を聞くと先程の恥ずかしさが甦ってきた。謝ったソウに『気にしなくても大丈夫だぜ?俺そういうの平気だから』と返してきた。
「そ、そうか」ソウ自身の恥ずかしさはなくならないが、ツカサが気にならないというのなら良しとする。そして裏コードについてはよく知らないので、ハニーを売り出している会社の役員でハニーのモデルでもある互いの従兄弟、レンに聞いた方が良いと言った。
しかしレンの事を嫌っているツカサが快諾する筈もないのでレンに話をしてあげようと思い「俺の方から聞いておく・・」と言っている途中アキに携帯を取り上げられた。
あっアキ」取り返そうと手を伸ばしたが逆の手で捉えられ押し倒される。
「もう話ついたやろ?まだこっちは終わってへんで?早よ続きしよ?」ソウを誘う甘い声には逆らえない。小さく頷くと携帯を放り投げたアキに体を撫で上げられ、吐息が洩れる。そして最初は痛いだけだったが今では感じるポイントの一つとなった乳首を指で弄られる。
「ん・・アキ」首に腕を回して引き寄せると唇を重ねる。通話の途中だった事も忘れて真昼の情事に耽った。

夕方、レンに連絡を取る。
「ツカサがさ、前に言ってたハニーの裏コードが欲しいって言ってるんだ」
『ハニーの?』怪訝そうに言った後少し黙り込むが意外にもあっさりと承諾した。『わかった、いいよ』
「そうか、ありがとう。レン」ほっと胸を撫で下ろす。あまり仲が良いとは言えない2人なので少し心配していた。とはいってもツカサが一方的に嫌っているだけでレンの方は特に気にしていないようだが。
『ツカサが直接、取りに来てくれればの話だけどね』ソウからしてみれば可愛らしいワガママなのだが、ツカサはレンのこういう所が苦手なのだろうと思う。
「わかった、言っておくよ」そうして翌日、その事をツカサに伝えると渋々だが承諾した。それをまたレンに伝えてソウのメッセンジャーとしての役割は終えたのだが、とんでもないおまけがついてくる事をまだ知らない。

―おまけの話―

数週間後、ツカサから写真が添付されたメールが届いた。
「なっ何だぁぁっコレはっっ!!」アキと外で食事をしていたソウは立ち上がり、叫んだ。そして狼狽えた様子でアキに携帯電話を差し出す。
「ア、アキっ、レンがっ大変だっ!」向かいの席にいるソウを手招いて自分の隣に座らせる。
「どないしたんや」背中を撫でてやりながら写真を見る。そこにはホテルのラウンジらしき場所でジュースを飲むレンの両脇に2人、3人と別れて座る男達が写っていた。レン以外は皆カメラ目線だ。ピースサインをしている奴までいる。
「ははあ。ついにレンちゃんと付き合える男が出てきたんか」と呑気な感想を述べるアキの胸元を掴んで揺する。
「違うっレンの好みはもっと大人しい草食系なんだっ。こんな奴らじゃない」深い関係にまでは発展しなかったようだが、レンには数人付き合った男の子がいたのは知っている。皆レンの言うことに従う大人しいタイプだった。
「せやから、そんな食われてまうようなヤツやったらレンちゃんと付き合うんは無理やて。これぐらい我が強そうなヤツらやないと」
「いやだーっ。こんな奴らにレンがっ。俺の天使がっ」涙目になっているソウの頭を撫でて額にキスをする。昔恋い焦がれ、振られてしまってからもソウにとっては特別な存在なのである。「まだコイツらがレンちゃんの”オトコ”かどうか分からんやろ?泣くんは確かめてからにし?」ポンポンと頭を叩く。頷いたソウはすぐに電話をかけた。

『ソウちゃん?まさかツカサからメール来たの?』眉根を寄せて電話に出たレンは既に写真の存在を知っているらしい。
「え?うん・・」拍子抜けするソウ。
『あれ、違うからね?言ってたでしょ?地区代表の事。彼らはその他の地区代表なの』ソウがどう誤解して電話をかけてきたのかも分かっているらしい。
レンは今縄張り争いの様な事をしている者達の間で区分けされた地区の1つの代表者をしている。そんな荒っぽい事にレンが関わるのは反対だったが、やると決めたら譲らない事も分かっていたので無茶はしない、何かあったらすぐに言うようにと注意するに留まった。
「そうか・・何でもないならいいんだ」
『ツカサってばおじ様にも写真送るから大変だったんだよ?今すぐ来るとか言うんだもん』テーブルに頬杖をついて唇を尖らせる。それを見て可愛いなあと和むソウ。
「でも、もし何かあったら言ってくれよ?」
『大丈夫だよ。ソウちゃん。むしろココでは嫌われてるくらいなんだよ?余計な事したって』ニコニコとそんな事を言うレン。
「冗談だろ?」それはそれで心配になる。と、不意に横から男が割り込んで来てレンの肩を抱いた。ピースサインの奴だ。
『あ、俺はレンちゃん可愛いから好きですー。友達だしね?レンちゃん♥』
「ぁあ?」何だこのふざけたヤローは、とこめかみに血管が浮く。すると『俺らも嫌っちゃいねーぜ?むしろ興味津々?』と双子らしい2人の片方が言い、もう1人がヒョイとレンを自分の膝の上に横抱きにする。最初の1人が細い脚をするりと撫で、抱き上げた方はレンの首筋に鼻を寄せて匂いを嗅ぎ、上唇を舐める。
「・・・」怒りに体を震わせる。今すぐレンに触れた手を砕いてやりたいと本気で思った。
『ちょっと、ふざけるのやめてよ』ソウの怒りを察知したのか焦った様子で男の顔をぐいっと押し退け、足をバタつかせるレンだが男はびくともしない。
『ソウちゃん、ただの悪フザけだからね?』と言われるがソウにとってはもうそんな事はどうでもいい。今まで静観を決め込んでいた左端の男がため息を吐いて『下ろしてやれよ。度が過ぎるぞ』と言った。それを聞いてストンとレンを元の場所に座らせる
しかし当然沸点を超えたソウの怒りは収まる筈もなく「・・レン、そこどこだ?」と低い声音で聞く。手を砕いたぐらいでは物足りない、この世から抹殺してもいいくらいだ。
『ソウちゃん、ちょっと待って?ね?』レンが慌ててソウを宥めようとする。
「大丈夫や。俺がついとるから」ソウの肩を抱き寄せてアキが言うとレンはほっとした様子を見せる。
『よかった。アッキーいてくれたんだ』
「ソウの事は任せとき」とレンに言っているアキを不満そうに見るが、あやすように背中を撫でられると文句は言えなかった。
「レンちゃんも、もし困った事あったら言うてな?あと」ふっとアキの表情が変わり、レンの周りの男達に視線を向ける。獲物を狩る肉食獣のような獰猛さを滲ませたその表情に背筋にゾクリと何かが這う。先程までの怒りは消え、魅入られたようにアキの横顔を見つめる。
「兄ちゃんら、レンちゃんにあんまりおイタしたらアカンで?心配性のお兄ちゃんが居るからな」言いながらソウの頭を撫でた手がするりと背筋を滑っていくと微かに吐息が洩れる。
しかしアキは電話の向こうに視線を向けたまま「過ぎたマネしよったら、お兄ちゃんの代わりに俺がお仕置きすんで?」と言いうとすっと元の表情に戻しレンに微笑んだ。
「ほな、何かあったら言うといでや」
『うん、ありがとう。それじゃ、またね』とレンが言った時にふと我に返り別れを告げようとしたのだが、既に通話は終っていた。
「一応釘刺しといたし、まあレンちゃんやったら大丈夫やろ」ソウの頭をポンポンと叩くアキ。「ん、ありがとう」チラリと上目遣いにアキを見て「アキってたまに、ああいう表情するよな」と言う。
「ん?何やああいうて」
「何か肉食獣かハンターみたいな・・」
「怖いか?」首を横に振る。
「怖くないけど、何かゾクッとする」
「へえ」口元に笑みを浮かべたアキが顔を寄せる。
「それで?」
「え?」
「ゾクッとして、どない思た?」
「どうって・・」頬を赤らめる。アキの細めた眼に、先程見せた色がちらつく。「例えば、喰われたい、とか?」
「そんな・・」と一応否定的な素振りを見せるが、怒りも忘れて思わず見惚れてしまっていたのは事実だ。
「ん?言うてみ?」項を指先で撫で上げられる。
「・・ど、どうにかされちゃってもいいかな・・みたいな」真っ赤になったソウがボソリと告げると笑みを深めたアキが耳元で囁く。
「出よか?」
「うん」素直に頷いたソウの手を取って席を立つ。
その後、近くのホテルへ連れ込まれたソウは言った事を少し後悔するくらいに激しく、しかも終りがないのではと錯覚する程延々と責め立てられた。そして翌日、出勤日だったにも関わらず声は枯れ、まともに歩けない状態だったので休む羽目になったのだった。

おしまい